ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

森田豊医師の公式HP(http://morita.pro/)はこちらからご覧ください。
1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2012年3月30日金曜日

朝ズバッ!健康相談所、第九回、便秘

TBSテレビ、みのもんたの朝ズバッ!、金曜日の「朝ズバッ!健康相談所」の第九回は、便秘を取り上げました。

●便秘には3つのタイプがあります。
(1)腸ほっそりタイプ(腸の一部が細い)、大腸がん、腸の癒着など
(2)腸ゆっくりタイプ(腸の動きが悪い)、食物繊維不足、運動不足、ストレスなど
(3)ガマンしすぎタイプ(排便の仕組みが乱れる)、便意をこらえる習慣など
●女性に便秘が多い理由は、①腹筋の力が弱い、②トイレをガマンしやすい、③ダイエットをする人が多い、④女性ホルモンには体に水を貯めようとする作用があり便の水分が少なくなる、⑤骨盤が広いので腹圧をかけても腸に伝わりにくい、などです。
●便秘最新予防法として、炭酸飲料を飲む、ご飯を食べる、各種便秘体操など取り上げ、トイレで上手にいきむ快便への道を紹介しました。

2012年3月20日火曜日

ひるおび!、健康常識パートⅩⅤ

TBSテレビ、ひるおび!のカラダ講座コーナー、「アナタの健康常識、それってウソ、ホント」が、15回目の放送となりました。本日は、女性は男性に比べ加齢臭が少ない?、鼻毛を抜くと死ぬことがある?、胃腸の働きが悪いとげっぷが多くなる?、指に刺さったトゲを抜かないと血管に入ることがある?を取り上げました。

2012年3月16日金曜日

朝ズバッ!健康相談所、第八回、めまい

TBSテレビ、みのもんたの朝ズバッ!、
金曜日の「朝ズバッ!健康相談所」の
第八回は、めまいを取り上げました。
●めまいとは、自分や周りが動いていないのに動いているように感じる異常な感覚です。
●症状から三つに分類できます。
(1)グルグル型(回転型):自分や周りのものがグルグルと回転しているように感じる。多くは内耳の異常による。
(2)フワフワ型(動揺型):足が地に着かず、船の上にいるように感じる。多くは、脳の異常(脳出血、脳梗塞、脳腫瘍)や自律神経の乱れによる。
(3)クラクラ型(立ちくらみ型):立ち上がった時に、目の前が暗くなるように感じる。多くは、全身の異常(血圧の異常、不整脈など)による。
●グルグル型(回転性)の代表例は、(1)良性発作性頭位めまい症(数秒から数十秒のめまいを生じるが、数週間で自然治癒。内耳にある耳石が原因)、(2)メニエール病(難聴、耳鳴りを伴う。内耳のリンパ液の増えすぎが原因)、(3)前庭神経炎(風邪をひいた後などに急にめまいを生じる。前庭神経の炎症が原因)などです。
●強い頭痛や吐き気、足のしびれや麻痺、視野の異常を伴うめまいは、直ちに病院に行くべきです。
●歩いている時のめまいの程度を判定する方法として、横浜市立みなと赤十字病院の新井基洋先生の50歩足踏みを紹介しました。
●頻度の多い、自律神経の乱れが原因でおこるめまいに対しては、以下の対策が大切です。睡眠をよくとる、ストレスをためない、カフェインをとらない、タバコを控える、などです。

2012年3月9日金曜日

朝ズバッ!健康相談所、第七回、五十肩

TBSテレビ、みのもんたの朝ズバッ!、金曜日の「朝ズバッ!健康相談所」の第七回は、五十肩を取り上げました。
●五十肩は別名、四十肩とも呼び、40才以降に発症し、肩の痛みと運動制限をきたす病気です。
●髪をとかしたり、上着の着脱時、肩を上げるときなどに症状が出るほか、ひどくなると、歯磨き、炊事・洗濯、寝返りの時にも症状が出ます。
●原因は、肩の関節の老化によって生じるとされていますが、明らかな原因がないことがこの病気の特徴です。同じ症状でも、腱板断裂(肩の深くにある腱板という筋が切れる病気)や石灰沈着性腱板炎(腱板にカルシウムがついてしまう)の場合があり、それぞれ治療法が異なりますので、五十肩は整形外科医による診断が大切です。
●五十肩のチェック方法、急性期と慢性期の治療や対策について概説しました。冷湿布と温湿布の違いなどなど。
●慢性期には、アイロン体操や、指階段体操に、効果があります。

2012年3月4日日曜日

読売テレビ、たかじんのそこまで言って委員会、三回目の出演

 読売テレビ、たかじんのそこまで言って委員会に、3回目のスタジオ出演しました。そこまでモメて委員会!、メリット!?、デメリット!?、どっちが難題?、日本の諸刃の剣スペシャル!!がテーマでした。
 成長戦略とされる外国人向けの日本の最新医療のメリット・デメリット、最新医療の最前線、日本の医療制度などについて、大いにモメました。
 中国などの新興国の富裕層が、高度な機器を使った先端医療や人間ドックを日本で受けたいというニーズを受け、民主党政権が、新成長戦略として新設を決定。これにより、医療目的の訪日外国人は、8年後年間43万人に急成長、5500億円の市場を切り開くとの試算も出ていますが、日本医師会は、お金をたくさん使う自由診療の外国人患者が優先され、保険診療の国内患者が後回しにされるそれがあると、指摘。
 このメディカルツーリズムのメリット・デメリットから始まり、日本の最新医療に関する考えを、議論しました。

2012年3月2日金曜日

朝ズバッ!健康相談所、第六回、花粉症

TBSテレビ、みのもんたの朝ズバッ!、金曜日の「朝ズバッ!健康相談所」の第六回は、花粉症を取り上げました。花粉症はひどくなると、不眠・うつ状態につながります。
●花粉症は、植物の花粉(60種類以上)が原因となって、アレルギー症状を起こす病気です。くしゃみ、鼻水、鼻づまりの他、目のかゆみ・充血なども生じます。ひどくなると、思考力や集中力の低下、不眠、うつ状態などにもつながります。意外とまぎらわしい、風邪の症状との違いも触れました。
●花粉症が増えている原因として、スギ花粉の増加、幼児期の生活の変化、食生活の変化、大気汚染などが考えられています。
●主な治療は、薬、脱感作療法、手術などです。
●予防としては、外出時のマスク、帽子、めがね着用などに効果があります。さらに、花粉を部屋に持ち込まないためにも、玄関先で衣類や洗濯物を叩くなども大切でしょう。帰宅時のうがい、洗面もいいでしょう。
●食べ物、飲み物による民間療法なども注目されてきていて、今後期待できるかもしれません。
そして、数日前から報道のあった、ダチョウの卵が、花粉症を救うかもしれません!。(ダチョウの卵の成分を使ったマスクなどで、花粉症を予防できる製品が実用化)