ようこそ医療ジャーナリスト・医学博士、森田豊の公式ブログへ。

森田豊医師の公式HP(http://morita.pro/)はこちらからご覧ください。
1963年東京都生まれ。88年秋田大学医学部卒業。95年東京大学大学院医学系研究科卒業。96年東京大学医学部附属病院助手を務め、97年ハーバード大学医学部専任講師。2000年埼玉県立がんセンター医長。04年板橋中央総合病院部長。現在は、現役医師、医療ジャーナリストとして、テレビ、雑誌等のメディアで活動中。さまざまな病気の概説や、医療に関する種々の問題に取り組む。

2016年12月29日木曜日

ブログ変更

アメブロに変更しました。
http://ameblo.jp/doctormoritayutaka

2016年12月27日火曜日

ヨガ 荒原文先生

10年余り続けてきたヨガ。今日は本年の最終レッスン。様々なポーズを通じ、心と体の軸を維持してくれ、どんな状況に自分がおかれても冷静な心身に戻してくれるヨガは私にとっては最高の健康法です。
日々の私の状態を観察把握し、的確にお導きいただいているヨガインストラクター・ライターの荒原文先生に心より感謝です。

2016年12月26日月曜日

水道橋博士の「はかせのはなし」

ゴゴスマ!で水道橋博士と。「はかせのはなし」KADOKAWAから出版。約5年連載された東京都の広報誌コラムの書籍化。

博士の広く深い知識や経験と、豊かな人間性が伝わってくる。表紙や挿絵の「消しゴムハンコ」が癒してくれる。江口ともみさんが以前教えてくれた浅草キッド元マネジャー「とみこはん」のだ!。



2016年12月25日日曜日

クギズケ!

読売テレビ「上沼恵美子と高田純次のクギズケ!」にレギュラー出演させてもらい四年あまり経ちます。井上公造さん、藤谷英志さん、有村昆さんらはじめスタッフの方々にご教示いただきなんとか本年も最後の収録完了。

2016年12月23日金曜日

クリスマスに役立つ恋愛医学

本朝放送のTOKYO MXテレビ、モーニングCROSSにて、クリスマスに役立つ恋愛医学!を解説しました。
 
 
●2016年9月15日、国立社会保障・人口問題研究所、第15回出生動向基本調査によると、18歳以上、50歳未満の8754人の男女を対象とした最近の研究結果によると、異性の交際相手を持たない未婚者は、男性約70%、女性約60%。しかしながら、いずれは結婚しようと考えている未婚者の割合は、男性約85%、女性約90%。結婚したいが、相手がいないという男女が多いという結果です。
file:///C:/Users/docto/AppData/Local/Microsoft/Windows/INetCache/IE/F9EFFLPZ/NFS15_PressRelease.pdf

男同士、女同士でクリスマスをクリスマスを過ごすのも、それはそれで楽しいですし、結婚したい、したくないは、本人の価値観次第です。ただし、この調査結果から、もしも、クリスマスパーティなどをきっかけに、異性との出会いに発展させたいと思っているのでしたら、以下を参考にしてください。
 
●医学的な研究結果を利用して、異性と仲良くする方法、恋愛医学。

 

 
①吊り橋効果
カナダの心理学者によって実証された学説。吊り橋のような高くて揺れる場所では、その恐さや不安定感のために、興奮してドキドキしてしまう。そういうドキドキした状況で、告白された場合には、恋愛に発展する可能性が高まるというもの。吊り橋でなくても、遊園地の観覧車とか、ジェットコースターとか、映画館でコワい映画を一緒にみるとか、そんなときに告白したり、優しい言葉をかけるのもいい。

②赤い洋服を着ようということ。『ロマンチックレッド効果』といって、赤い女性をみると男性は、魅力や興奮を感じ、赤い男性を見ると、女性は、富や権力を意識するということが、米国、ロチェスター大学研究で明らかになっている。

③「僕」や、「私」という言葉ではなく、「僕たち」、「私たち」という言葉を使い、男女の間に、無意識的に絆があるんだと印象付ける、すなわち、運命共同体なんだと認識させると、近い関係になるという。アメリカイリノイ大学の研究。

④男性の84%が、女性の香水のにおいを嗅ぐと、魅力的に感じるという実験結果が報告されています。アメリカ、アラン・ハーシュ博士らの研究です。特にグレープフルーツの香りが、女性を実年齢より、5才若く感じさせるという結果になりました。ただし、人の嗅覚は、おおよそ15分ぐらいで、においの免疫ができてしまいます。効果の持続時間は短いですが、最初にであったときの第一印象で、恋愛が方向に行くと思います。

⑤ 紅茶を飲むことで、脳の前頭葉というところが活性化(血液の流れが多くなる)することが、杏林大学(古賀先生)の研究でわかった。前頭葉は、話の流れを順序良く組み立てる働きを担うため、おしゃべりが苦手な方にはとても効果があると考えらている。クリスマスパーティに行く前には、紅茶を飲むのと会話が弾み、男女の距離も近くなる可能性がある。

●ただし、恋愛に発展しそうなときは、二股、三股など、相手がウソをついていないかどうかを見極めるの能力も大切。相手のウソを見抜く方法をは以下のとおり。
 
 
 
  ウソをついている人はまばたきの回数が多い 
カナダ、ウォータールー大学からの研究で平均一分間15~20回で、それ以上、まばたきする人はうそつきの可能性が高い。
  ウソをついていると鼻を触る回数が増える
うそをつくと、鼻の温度が上がる。スペイン・グラナダ大学の研究報告(2012年)
サーモグラフィを用いて研究したところ「うそをついた時、鼻周辺の温度が上がる」と報告しています。うそをつくと、脳の「島(とう)皮質」と呼ばれるが部位が活性化して、鼻の温度を高めているという事です。これをピノキオ効果と呼んでいます。また、うそと鼻の関連性について、こんな研究結果もある
アメリカの嗅覚・味覚研究所などの研究(1999年)によると、「うそをつくと、鼻がふくらみ、触る回数が増える」と報告しています。これは、「うそが引き起こすホルモン様作用で、充血して鼻がふくらみ、むずかゆくなる為、鼻を触り罪悪感を表に出してしまう」という事だそうです。
 
 
 
●明治大学大学院教授の野田稔さん(お久しぶりです)、ラジオDJのレイチェル・チャンさん(お酒お強いようです)とご一緒しました。
 
 

2016年12月22日木曜日

ノロウィルス感染で命を落とすのか!?、高級レストランでもノロウィルスによる食中毒になるのか!?

いくつかの雑誌の取材、報道番組で解説した内容をまとめます。
 
 
(一般的なこと)
 
今年、ノロウィルスによる感染性胃腸炎が猛威を振るっています。ノロウィルスには、様々なタイプがありますが、基本的には一度かかったタイプにはかかりにくいと考えれています。今シーズン流行している型の1つに、「GII.2型」というウイルスがあり、これは、ここ2年~3年、ほとんど検出されていなかったために、免疫を持つ子どもは、少なく、小児で相次いで感染していますとの報道もあります。そのほか、北里大学の研究者などのグループが、11月までに流行したノロウイルスの大半で、ヒトへの感染力に関わる部分が、変異していることもわかりました。変異したウイルスは、ほとんどの人が、免疫を持っていないため、大流行となりつつあるのです。ノロウイルスは23日ほどの潜伏期間を経てから発症します。吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱などの症状が12日続いた後、自然に回復に向かうことがほとんどですが、高齢者や小さいお子さんの場合は、ひどい下痢から脱水をおこし、入院が必要になることもあります。


 (命に関わる危険性)
 
インフルエンザウィルスや他の病原体のように、ノロウィルスが脳や肺に炎症を生じて、そのために接的に人の命を奪うことはありません。
ただし、以下の三つの場合に、間接的に命を奪うことがあります。

→①嘔吐物が気管に入り、窒息する。
→②嘔吐物が気管から肺に入り、誤嚥性肺炎を起こす
→③下痢、嘔吐がひどく、脱水になる。

   の場合には、
背部叩打法(気管に嘔吐物を詰まらせた人を立つか座らせた姿勢でうつむかせ、後方から手のひら基部=首に近い部分で左右の肩甲骨の中間あたりを力強く何度も連続して叩く。お餅を喉につまらせた時と同様)。嘔吐物が、気管に入ってしまった場合、咳ごむので、しっかり咳をして、口から出す。

乳児(1歳未満)の場合には、片腕に乳児をうつぶせに乗せ、手のひらで顔を支えつつ頭を体より低くして、もう片方の手のひら基部で背中の真ん中を数回強く叩く。

③  の場合には、入院して点滴治療を受ける。

 

(感染経路)
 
札幌市のHPの図がわかりやすいです。
http://www.city.sapporo.jp/hokenjo/shoku/chudoku/norovirus.html

 


人の小腸で増殖したノロウイルスは、便とともに下水処理場から河川に放流されます。しかし、このウイルスは、下水処理場の消毒に使う通常の塩素濃度では死滅せず、感染力を保ったまま海水中を漂い、牡蠣などの二枚貝を通じて再び人に悪さをします。
この図をみてわかるように

① 食べ物からの感染
 ノロウイルスに汚染された食べ物を、生食や加熱が不十分な状態で食べて感染。過去のノロウイルス食中毒の調査結果を見ると、食品から直接ウイルスを検出することは難しく、食中毒事例のうちでも約7 割では原因食品が特定できていません。生ものの美味しい季節、生ものをすべて加熱して食べろというのはナンセンスだと思います。体が弱っているとき、疲れているときは控えるようにすることが大切だと思います。

② 手からの感染 
感染者の便や嘔吐物、ノロウイルスに汚染されたドアノブやトイレなどに触れた手を伝って、手からノロウイルスが体内に入って感染。ノロウイルスに汚染された食べ物を食べたり、ノロウイルスが付着したものに触れたりして、手から体内に入って感染する。

   空気感染
感染者の便や嘔吐物から空気中に飛び散ったノロウイルスを吸入し感染。


(対策)
 
   健康管理に気をつける
ノロウイルスは身体の抵抗力が弱いとかかりやすいそう。体調が悪いときは、生ものは避け、食品は中心部が8590℃で、90秒以上しっかり加熱したものを食べるように。特に子どもやお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱することが重要です。

    調理器具の除菌
調理をする人や、食品からの二次汚染を防ぐためにも、調理器具の除菌はもちろん、調理の前にはしっかり手洗いを。またお腹の調子が悪い時には、調理に関わることは避けてほしいです。高級レストランでも、仮に調理に関わる人が感染していれば、仕入れの食材に全く問題なくてもこの感染症は起こりえます。

   外出から帰ったときや、食事の前は必ず手を洗う
手を洗うときは、指輪などアクセサリーは外し、せっけんはしっかり泡立て、指もていねいに洗浄することが大事。また、洗ったあとは、清潔なタオルやペーパータオルで拭くのがおすすめ。感染リスクを減らすためにも、感染者がいるとき、タオルは家族間でも共有しないほうがいい。

④トイレや調理器具の除菌
便や嘔吐物に含まれるノロウイルスから感染する場合があるので、感染者が出た場合、便座や便器はもちろん、トイレのドアノブや床、壁などもしっかり除菌をしましょう。

⑤  トイレの蓋を閉じて、水を流す。
米国、リーズ大学のMark Wilcox教授らの調査により、用を足した後に、トイレのふたを閉めないで水を流すと、便の中のノロウイルスなどの微生物が空中に拡散し、感染する可能性が高くなると。最大飛距離26cm、滞空時間90分です。高級レストランでも、仮にお客さんの一人がノロウィルス感染症で、排便時にトイレの空気が衣類について他のお客さんに感染することもあり得ます。

⑥汚物は適切な処理を
感染者が出た場合、嘔吐物や便などの汚物をきちんと処理することが、二次感染予防に重要です。ノロウィルスは、乾燥すると空中に漂うとため、嘔吐物や便は乾燥しないうちに早く処理することが感染拡大を防ぎます。このとき、いかの次亜塩素酸ナトリウムを使用することが効果的です。
厚生労働省のHPより
 
(ノロウイルスに感染した場合の対処法)

特効薬やワクチンはありません。多くの場合は自然に治ります。

 下痢止めは原則として飲まない
下痢を止めようとして、薬を飲む人もいますが、ウイルスを出してしまったほうがよい場合も多いのです。ただ、下痢が続くことで、脱水を引き起こす可能性も。 脱水予防のために、水分はしっかり摂りましょう。水が飲めないときは、医療機関で点滴を。

 ➁安静にし、誤嚥に注意する
ノロウイルスに感染したら、安静に回復を待つとともに、むせないように気をつけることも大切。

 

2016年12月21日水曜日

インフルエンザ予防にうがいは効果なし!?

12月6日のモーニングCROSSで、インフルエンザ予防にうがいは効果なし!?
について解説しました。
今年の流行が例年より8週間も早かった理由は正式には報告されていないが、今年の気候と関係があったのではないかと思う。朝夜の寒暖差、日々の寒暖差が原因で、体がバテ、抵抗力が衰えていた可能性が高い。
 

8週間早く流行が始まったからと言って、早めに流行が終わるとはいいがたく、
よほど温かい春が早めに訪れない限り、今シーズンの患者数は大変多くなるものと考えます。
 
 

インフルエンザの感染経路にはこの二つがある。
インフルエンザ感染者の唾液などが付着している、ドアノブ、食器、ドアノブなどを健常者が触って、それが口などに入る。ただ、もっと可能性が高いのが、飛沫感染。
これは、咳のしぶきが、見えないぐらいの大きさで、喉などの粘膜などに入る経路。




今年11月に厚生労働省が作成したポスターには、この接触感染、飛沫感染予防のために、しっかり手洗い、きちんとマスクと書かれてある。しかし、うがいが記載されていない。2008年ごろからうがいの記載が削除されたようだ。

また、首相官邸のHPには、うがいは、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません。とはっきり明記されている。
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/influenza.html

その理由について公的機関は何も言っていないが、
たとえば、隣にいる人がインフルエンザで咳をする、私がそのしぶきを吸い込む。そうなると、のどなどにインフルエンザウィルスが付着してから、たった20分以内に細胞に侵入してしまいます。そんなに頻回にうがいをすることは実質無理だから、予防効果がないと考えられるようになった。

だから、家に帰ったらまずうがいというのは、インフルエンザ予防という点ではあまり効果がないのだ。
それよりもむしろ、インフルエンザウィルスをやっつける働きのあるカテキンの入った緑茶や、テアフラビンが入った紅茶を、こまめに飲むことが効果的と考えらえれている。電車の中、会議中などにとてもよい。
インフルエンザウィルスは胃の中に入っても、胃酸で分解されるので、心配はない。



予防には、十分な睡眠、偏りのない栄養などだが、なんといってもワクチンを打つこと。
よくワクチンをうってもインフルエンザに罹ったという人もいるが、確かに発症をすべて抑えるわけではないが、発症率を下げるし、かかった時の重症化率を低くする。

こんな興味深い研究結果も
バーミンガム大学の実験で、276人を2つのグループに分け予防接種を行った。
Aグループは午前(911時)に予防接種を実施
B
グループは午後(1517時)に予防接種を実施
その結果、インフルエンザウィルスの抗体がより多く出来ていたのは、午前中に摂取したAグループであるとの研究結果が示されたのだ。なんと、4倍も抗体が多くできていたのだとか。鍵を握るのは「T細胞」と呼ばれる細胞。T細胞には、体内の免疫力を高める機能があり、午前中に活発に働く可能性が高く、免疫力だけではなく、ワクチンの効果まで高めるのではないかと推測されているのだ。

 ただし、まだ一つの施設からの研究であり、抗体が高まったという結果であって、発症率が下がったという結果ではないことや、多施設からの研究、すなわち大規模であるメタアナライシスという高い医学的根拠ではないので、「さあ皆さん午前中にワクチンを受けましょう」というほどのものではない。また午前中は比較的、患者さんが多いのでワクチンを受けに行って、移される機会も多いことなどから、直ちに推奨できるというものではなく、今後の研究を見守りたい。

2016年11月30日水曜日

門のポーズ(パリガーサナ)のバリエーション

今日のヨガは、門のポーズ(パリガーサナ)のバリエーション。
体の軸のバランスを保つことで、周囲の変化で動じない心と体を作る。(指導、撮影:荒原文先生)


2016年11月28日月曜日

読売テレビ、情報ネットten.

読売テレビ、情報ネットten.
川村優希先生(初出演、初大阪)とご一緒しました。「教えて! 気になるアレ、どうなっten⁉️」。その後、ASKAさんの覚醒剤に関しても解説。
 
 
 

2016年11月26日土曜日

中日新聞、「健康と家族の大切さ」、第六回 、第七回

中日新聞、「家族週間」として、健康と家族の大切さをテーマに2ページの記事を監修連載しています。第6回は「食後のリビングでは、ナマケモノたちが団らんする」。
7回は「泣きくれる息子の部屋は、パワースポット」。



2016年11月25日金曜日

銀座四丁目街頭インタビュー

銀座四丁目街頭インタビュー、明山直未さんと。ヒートテック、ダウンベストで保温したが寒さのため冒頭から噛んだ😱


江口ともみさん、つまみ枝豆さんご夫妻

江口ともみさん、つまみ枝豆さんご夫妻、大竹真一郎先生、榎本睦郎先生と会食。
詳細は江口ともみさんのブログ。


爆笑の4時間。
 
 

2016年11月21日月曜日

中日新聞、「健康と家族の大切さ」、第五回

中日新聞、「家族週間」として、健康と家族の大切さをテーマに2ページの記事を監修連載しています。今朝の第5回は「夫婦の絆は、ケンカでアップデートする」。

山本彩さんのソロライブ

山本彩さんのソロライブ、大阪ZEPP NAMBAに来ました。仕事の合間をみつけ、チケットも手に入り、願いがかないました。
歌声、リズム、トーク、観客席との一体感、全て新世界でした。
たぐいまれな元気と熱気と若さをもらい、疲れが吹っ飛びました。
さや姉には、人の心の幸せのため、ますます頑張って欲しいです。
 
自分も学生時代、12年間アマチュアバンド活動(ロック、ジャズ)をやっていて、ギター、キーボード、ドラム、ボーカル、すべて下手くそでしたが、なんかそんな古い時のことも思い出し、感極まって泣けました。
 
 
 

最終の東京行き新幹線、間に合いました。
たくさん買い物してしまうほど楽しい時でした。
 
 

久しぶりのコンサートで色々びっくり。
腕につけるライトが、音楽に合わせて電波制御で色が変わる!。
 
 
なんか、金曜バイキングで一年間ご一緒、NMBとまなぶくんで確か6回ご一緒した時と
ちょっと違い、今夜はシンガーソングライター山本彩さんを目の前で見ました。
 
  
 

2016年11月19日土曜日

アサヒ芸能、ドクターXの舞台裏!、医療監修として取材をうけました


今週のアサヒ芸能、米倉涼子「ドクターX」の舞台裏!。
医療監修として取材を受けました。

【ドクターXとの出会い】
ドラマの医療監修を手がけている、現役医師であり医療ジャーナリストの森田豊氏はこう語る。「まず最初に、『女性医師を主人公にしたドラマを作りたい』という内山さんらスタッフの皆さんに、医療の現場の実態についてお話しする機会がありました。そこで、午後5時できちんと帰る、働いたら働いた分だけ報酬を得るといった、私の考えていた『本来あるべき医師像』をいろいろお話したところ、制作側が考えている『大門未知子』像と一致するということで、医療監修の正式な依頼が来たんです」

【フリー医師が増えたことなど、ドラマの時代背について】
「以前は、大学卒業後の新人医師の研修は、大学病院で行うのが主流でしたが、04年からは民間・公的病院を希望する場合が多くなってきました。すなわち若手医師が大学病院を敬遠するようになってきたのです。」
「若手医師が臨床の研鑽をあまり積めない大学病院での研修をさけることで、教授が絶大な権力を持つ医局講座制が崩壊し始めました。その影響で、ちょうどドラマが始まる少し前くらいから、フリーランスの医師という存在が、世に出始めたんです」

【医療監修の仕事内容について】
「ドラマのリアリティを“適度に”保つことが、医療監修の仕事。フィクションですから、すべてがリアルである必要なないけど、患者さんに不快な思いをさせたり、『そんなこと絶対にありえない!』と思われたら、ドラマとしてダメだと思うんです。なので、『この病気でこんな症状が出るはずない』とか、『この治療では決して治らない』といった、医学的に間違っている部分を、台本段階で十分に検討しています。

【大門未知子の魅力について】
「仕事を効率化して、無駄なことを『いたしません』っていう姿勢は、今の社会のどこであれ求められているんじゃないかと思います。医療界において、権力闘争に加わらず普段から手を動かして患者さんを治し続ける大門未知子は、“医療の原点”に戻った医師。だからこそこんなにも支持されるのでは」



中日新聞、「健康と家族の大切さ」、第二~四回

中日新聞朝刊にて、7回にわたり「家族週間」として、健康と家族の大切さをテーマに2ページの記事を監修掲載しています。第2回は「うちのケンカは、モーツアルトが仲裁する」。第三回は、「お母さまは、ごちそうさまの敏腕プロデューサー」。第四回は、「ぞうきんを手に、お父さんはアスリートの顔になる」。




2016年11月18日金曜日

医療の2025年問題、医療崩壊に対する処方箋

今朝のモーニングCROSS、ジャーナリストの津田大介さん、弁護士の宮下真理子さん、私の3人がゲストで、堀潤さん、宮瀬茉祐子アナがMC

私の今日のオピニオンCROSSは、「医療の2025年問題、医療崩壊に対する処方箋」。

2025年には、超高齢化社会となり、人口の3人に1人が65歳以上となります。超高齢化社会においては、患者の数は非常に多くなるものの、医師数に関しても徐々に増えつつはありますが、患者数の増加に追い付いているものではない。人口あたりの日本の医師数は先進諸国の中でも低く、たとえば、OECD34か国中、29位と医師が少ない国の代表例です(図)。2008年に厚労省が、医師数不足のために、医学部定員を1.5倍に増加させるという方向性を示し、医師数を増やせば、日本の医師不足が解消されると考えられたが、もちろんこれも行う意義があるが、一人前の医師になるには、10年では足りないし、これでは医療崩壊に対する根治的な処方箋にはならない。

問題は、地域ごと、診療科ごとの、医師数の偏在化だ。

現状でも地域ごとの格差は著しいものがあり、人口千人あたりで換算すると、京都、東京、徳島に比べて、埼玉は半数以下である(図)。若手医師は、勤務条件の厳しいところを選ばない傾向もあり、人手が多く当直や超過勤務が少なく、教えてくれる先輩医師が多いところを選ぶ傾向もある。さらに、女性医師にとっても、産休、育休を取りやすいところを選ぶから、医師の少ない都道府県は避けたがるであろう。このことが、さらに地域間の医師数の格差、地域ごとの医師数の偏在化を助長する。

さらに、診療科ごとの偏在化の問題だ。

外科、小児科、最近では産婦人科の医師数は減少中であり、その背景には、過酷な勤務条件や、訴訟などのリスクの増加にある。だから、若手医師は、勤務が比較的辛くなく、開業も容易な診療科を選ぼうとする傾向がある。これが診療科の偏在化で、どんどん助長されることになる。こういった偏在化を生じさせたのは、日本の医療における不思議な仕組みの存在である。6年の医学部、2年の初期研修を終えたら、あとは、基本的に、好きな場所、好きな診療科を選択できることである。医学部卒業後、以前は大学医局に在籍し、そこから様々な病院に派遣される医師が大半をしめていたが、2004年の初期研修医制度の導入とともに、医局講座制度は崩壊しつつある。医学部卒業後の初期研修2年間は、主に、内科、外科、救急などを学び、マッチングと言って、地域ごとの医師数の格差が生じないような仕組みが作られている。しかし、そのあとは、全く自由で、何のルールもない。(防衛医大、産業医大、奨学金制度などは除く)。6年の医学部学生、その後の2年間の臨床研修を終えた若手医師らは、日本各地どこの病院に勤務することもできる自由があり、またどの診療科を選ぶ自由もある。仮に全員が、東京で勤務したくて、全員が眼科を希望したら、可能である。

地域ごとの医師数の偏在化、診療科ごとの医師数の偏在化を治す制度を作らなければ、ある都道府県では医師がいなくなり、ある診療科医師が見当たらないという状態も生じうる。医師数全体を増加させることも大切だが、より即効性があり、やらなければならないのは、この偏在化を是正する制度作りである。医療崩壊に対する処方箋となりうると思う。
厚生労働省などが決まりをつくればいいだけだから、それほど難しくはなく、時間も不要。たとえば(全くの一例です)卒業時の成績で、どこで勤務し、どの診療科に進むかの希望を決めるなども一つの案である。あるいは、奨学金制度の適応をもっと拡大し卒業後の医師の勤務をある程度決めさせてもらう。フランスなんかは、この偏在化の是正を行って大成功した国である。

高額の医療器材を所持している開業医のご子息が、他の診療科に行かなければならなかったり、地元に戻れなかったりという点からすると、反対意見も出てくるだろうが、そういった例は、私立大学の特別な枠を作るなどして決まりをつくればいいのではないだろうか。